【徹底比較】キャンピングカーは「バンコン」or「キャブコン」?あなたに最適なのはどっち?

キャンピングカーを選ぶとき、多くの人が悩むのが「バンコン」か「キャブコン」かという選択です。どちらも人気が高く、目的やライフスタイルによって向き・不向きが異なります。

本記事では、バンコンとキャブコンの違いや特徴、価格、使い方のシーン別おすすめポイントを詳しく解説します。これからキャンピングカーを購入しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。


バンコンとは?|街乗りにも便利なキャンピングカー

バンコンの特徴とメリット

バンコンとは、トヨタ・ハイエースや日産・キャラバンなどのバン型商用車をベースに改造されたキャンピングカーです。外装は市販車とあまり変わらないため、都市部や街中でも目立ちにくく、日常使用にも適しています。全長・全幅ともにコンパクトであるため、細い道や立体駐車場の利用もしやすく、ドライバーにとってのストレスが少ない点が魅力です。

また、ベース車両が信頼性の高い商用車であるため、故障リスクが低く、整備や部品の入手も比較的容易です。燃費もキャブコンより良好で、軽油仕様のモデルでは1リッターあたり10km以上走る車種もあります。価格帯も300万〜700万円程度と、初めてのキャンピングカー選びにも向いています。

  • コンパクトで運転しやすい(立体駐車場も利用可能)

  • 商用車ベースのため信頼性・整備性が高い

  • 燃費が良く、維持費も抑えやすい(軽油仕様で10km/L以上の車種も)

  • 価格は300万〜700万円程度と比較的リーズナブル

バンコンのデメリット

一方で、バンコンには明確な制限もあります。車両の外寸がベース車両のままなので、室内高に制約があり、大人が立って移動することは困難です。また、就寝スペースや収納も限られており、快適性という点ではキャブコンに劣ります。

装備面でも、トイレやシャワールームが備わっているモデルは少なく、長期滞在やファミリーキャンプには不向きな場合があります。特に4人以上で使用する際には、就寝スペースの確保に工夫が必要です。あくまでも2人以下での短期旅行や週末キャンプをメインに考えているユーザーにおすすめです。

  • 室内高が低く、大人が立って移動できない

  • トイレやシャワー付きのモデルは少ない

  • 長期滞在や4人以上の利用には不向き

▶ おすすめ:2人以下での短期旅行や週末キャンプを楽しみたい方


キャブコンとは?|家のような快適さを誇るキャンピングカー

キャブコンの特徴・メリット

キャブコンとは、トラックの運転席(キャブ)部分をそのまま残し、後部に架装された居住空間を備えたキャンピングカーです。日産・アトラスやいすゞ・エルフなどの小型トラックがベースとなることが多く、内部は高い天井と広い床面積を活かした快適な空間が広がります。

装備も本格的で、ベッド、ダイネット、シンク、ガスコンロ、冷蔵庫、トイレ、シャワールームなどが標準搭載されているモデルもあります。居住性に優れ、家族4人以上の長期旅行でも不便なく過ごせるのが大きな魅力です。また、断熱性や遮音性に優れた架装により、寒暖差の激しい地域でも快適に滞在できます。

  • 室内が広く、高さもあるため快適に過ごせる

  • ベッド、シンク、冷蔵庫、トイレ、シャワーなど装備が充実

  • 断熱性・遮音性が高く、冬キャンプや寒冷地にも対応

  • 家族4人以上でもストレスなく旅行可能

キャブコンのデメリット

キャブコンの弱点は、そのサイズと運転の難易度です。全長5〜6メートル、高さ3メートル前後と大型化するため、都市部や狭い道路での走行・駐車には注意が必要です。また、高速道路では横風の影響を受けやすく、ハンドル操作にも気を遣う場面があります。

燃費もバンコンに比べて悪く、ガソリン車で1リッターあたり6〜7km程度のモデルが一般的です。さらに車重が重いため、タイヤやブレーキへの負担も大きく、維持費が高くなる傾向にあります。日常的な使い方よりも、レジャーに特化した運用が現実的です。

  • 大型で取り回しに注意が必要(全長5〜6m、高さ3m前後)

  • 燃費が悪く(6〜7km/L程度)、維持費が高め

  • 都市部の駐車場や狭い道では扱いづらい

▶ おすすめ:家族旅行や長期滞在を快適に過ごしたい方


バンコン vs キャブコン|価格・燃費・維持費を比較

比較項目 バンコン キャブコン
新車価格 約300万〜700万円 約700万〜1,200万円
燃費性能 良い(10km/L前後) 劣る(6〜7km/L)
車体サイズ コンパクト 大型
維持費 抑えやすい 高め
装備 必要最低限 フル装備も可能

初期費用とカスタマイズ性

バンコンは、比較的手ごろな価格帯(300万円〜700万円)で購入できるモデルが多く、内装のカスタマイズも比較的自由です。キャブコンは700万円〜1,200万円程度が相場で、設備の充実度に比例して価格も上がります。

維持費の違い

燃費ではバンコンの方が優れており、日常的な使用にも適しています。キャブコンは重量がある分、燃費は劣りますが、その分キャンプ場や長距離移動での快適性が高まります。

目的別おすすめの選び方

1. 【ソロキャンプ・短期旅行】

→ バンコンが最適!
取り回しやすく、1〜2人での使用に最適。経済的で手軽に始められる。

運転のしやすさと経済性を重視するならバンコンが理想的です。1人〜2人の少人数での利用や、週末の気軽なキャンプに適しています。取り回しの良さと維持費の安さが魅力です。

2. 【家族旅行・長期滞在】

→ キャブコン一択!
広い室内と設備で快適な長旅が可能。4人以上でもストレスなし。

ファミリーやペット連れ、数日以上の滞在を伴う旅行にはキャブコンが本領を発揮します。広々とした車内空間と設備の充実により、旅先でも家庭のような快適さを実現できます。

3. 【都市部での利用】

→ バンコンが便利!
狭い道や駐車場にも対応でき、普段使いも可能。

都市部での利用を前提とするなら、コンパクトなバンコンが有利です。立体駐車場への対応や、交通量の多い市街地でのスムーズな移動が可能です。日常の足としても兼用できる点がポイントです。また、商用車ベースのバンコンは修理やメンテナンスを請け負う整備工場も多く、急なトラブル時でも対応しやすいという安心感があります。

4. 【道の駅などでの車中泊】

→ バンコン:手軽さ重視、キャブコン:快適さ重視
短期ならバンコン、長期や悪天候ならキャブコン。

道の駅やサービスエリアでの車中泊をメインに楽しみたい場合、バンコンはその取り回しの良さと駐車のしやすさで重宝します。逆に、長時間の滞在や雨天時でも快適に過ごしたいなら、キャブコンの広い空間と装備が頼りになります。トイレやシャワーを完備したモデルを選べば、車内だけで完結する車中泊スタイルも可能になります。

5. 【ペットと一緒に旅】

→ 小型犬ならバンコンでもOK、大型犬や複数匹ならキャブコン推奨

ペットと一緒に旅をするなら、ペット用のスペースを確保しやすいキャブコンがおすすめです。広々とした車内でペットが自由に動き回れるため、ストレスが少なく快適です。車内で食事や休憩を取る際も余裕があり、飼い主も安心できます。一方、ペットが小型で移動が短時間で済むなら、バンコンでも十分対応可能です。

6. 【冬キャンプや寒冷地】

→ キャブコンが安心!
FFヒーターや断熱材など、寒さ対策が万全。

寒冷地や冬キャンプを想定するなら、断熱性・暖房設備に優れたキャブコンが適しています。FFヒーターや二重窓など、本格的な寒さ対策が施されたモデルも多く、氷点下の環境でも快適に過ごせます。バンコンでも対策は可能ですが、限られた空間では暖房効率が落ちるため、装備選びがより重要になります。

7. 【高齢者との旅行】

→ キャブコンが安全で快適!
段差が少なく通路が広いため、移動しやすい。

高齢の家族と一緒に旅をする場合、移動時や就寝時の快適性、安全性が重要です。キャブコンは天井が高く、通路も広いため移動しやすく、トイレやベッドの配置にもゆとりがあります。また、段差の少ない床や手すりを設置できるモデルもあり、高齢者にも配慮された仕様です。バンコンではスペースが限られるため、頻繁な乗り降りや移動を伴う旅行では負担が大きくなる可能性があります。


実際の利用者の口コミ

バンコンユーザー

  • 「街中で浮かない見た目で普段使いも◎。燃費も良くて助かります」(50代・東京)

  • 「運転がラクで、初心者にもおすすめ。狭い道もスイスイ!」(30代・神奈川)

キャブコンユーザー

  • 「まるで動く別荘。家族3人で快適な長期旅行ができる」(40代・愛知)

  • 「寒冷地でも安心。冬キャンプならキャブコンが正解です」(60代・北海道)


まとめ|あなたに合ったキャンピングカーを選ぼう

バンコンとキャブコン、どちらが「正解」かはあなたの目的と使い方次第です。

  • 気軽な旅や日常利用がしたい → バンコン

  • 長期の旅や家族での快適性重視 → キャブコン

まずは自分のキャンピングスタイルを見直して、展示会やレンタルで体験してみるのもおすすめです。自分にぴったりの1台を見つけて、快適な車旅ライフをスタートさせましょう!