キャンピングカーでハイエースのキャブコンの選び方とカムロードタイプとの違いは?

キャンピングカーを選ぶ際、多くの人が迷うのが「ハイエースのキャブコンタイプ」か「カムロードタイプ」かという点です。

ハイエースのキャブコンタイプには、手頃さと使い勝手の良さがありますが、カムロードタイプも走行安定性や積載力で高い評価を得ています。

この記事では、ハイエースのキャブコンタイプの選び方、カムロードとの違い、そして中古車としての価値について詳しく解説します。

ハイエースのキャブコンタイプを選ぶときのポイントや、中古購入時に気をつけたい点まで、これからキャンピングカーライフを始める方に役立つ情報をまとめています。


キャンピングカーでハイエースのキャブコンタイプの選び方

ハイエース キャブコン

使い方に合ったレイアウトを確認する

ハイエースのキャブコンタイプは、室内レイアウトのバリエーションが豊富です。2人旅に適したコンパクトなレイアウトから、家族4〜5人で使えるファミリー向けまで選択肢が揃っています。ダイネットの配置や就寝人数、収納スペースなどを実際の使用シーンに照らして選ぶことが重要です。

車両サイズと駐車環境をチェックする

キャブコンは車高が高く全長も大きいため、日常的な駐車環境に適しているかの確認が欠かせません。特に都市部に住んでいる場合、立体駐車場や狭い路地での取り回しに不安がないか確認しておくと安心です。全高が2.8m前後ある車両も多く、高さ制限に注意が必要です。

トイレ・シャワー設備の有無も判断材料に

長期旅行や車中泊を頻繁にする予定であれば、トイレやシャワーの装備は大きな安心材料になります。ただし、これらの装備があると車重が増し、価格も上がる傾向があります。使用頻度に応じて装備の有無を選ぶと、コストとのバランスがとりやすくなります。


キャンピングカーでハイエースのキャブコンタイプとカムロードタイプの違い

ベース車両の特性と運転感覚の差

ハイエースのキャブコンタイプは商用バンをベースにしているため、街中での取り回しが良く、乗用車に近い感覚で運転できます。一方のカムロードはトラックベースの専用シャーシを採用しており、剛性が高く、走行時の安定感に優れています。長距離移動が多い人には、カムロードの方が疲れにくいと感じる傾向があります。

積載量と構造の違い

カムロードタイプは最大積載量1.5トンのトラックがベースになっているため、重い装備や多くの荷物を積んでも安定性を保てます。これに対し、ハイエースのキャブコンは積載制限が比較的厳しい場合があり、装備の選定や荷物の工夫が必要になります。断熱性能や床下収納など、構造面での違いも大きいポイントです。

メンテナンス性とパーツの入手しやすさ

ハイエースはトヨタの人気車種で、整備工場やディーラーでも対応しやすく、部品も豊富に流通しています。一方、カムロードベースの車両は架装が複雑で、キャンピングカー専門の工場でないと対応が難しい場合があります。維持費を抑えたい人には、ハイエースベースが有利です。

キャンピングカーでハイエースベースの人気キャブコン

【セキソーボディ】トム200

  • 特徴:コンパクトながら室内空間を最大限に活用。4人家族に人気。

  • ベース車:ハイエース ワイドボディ

  • 価格帯:約700〜900万円

【ファンルーチェ】セレンゲティ(Serengeti)

  • 特徴:広々とした常設ベッドとモダンな内装で快適性が高い。断熱・遮音性にも配慮されたボディ構造。

  • ベース車:ハイエース スーパーロングワイド(トヨタ製)

  • 装備:FFヒーター、サブバッテリー、選べるインテリアカラー、家庭用エアコン搭載可。

  • 価格帯:約950〜1,200万円(仕様により変動)

キャンピングカーでカムロードベースの人気キャブコン

カムロード キャブコン

カムロードはトヨタがキャンピングカー用に特化して開発したシャーシで、架装の自由度が高く、大型キャブコンに多く採用されています。

【バンテック】ジル(ZIL)シリーズ

  • 特徴:キャブコンの王道。広い室内空間と高断熱構造。家庭用エアコン&リチウムバッテリー対応。

  • 人気モデル:ジル、ジル520、ジルノーブル

  • 価格帯:約1,000〜1,400万円

【ナッツRV】クレア(CREA)シリーズ

  • 特徴:高断熱ボディ+最新の電装システム。エボライトシステム搭載。

  • 人気モデル:クレア エボライト 5.3、クレア スポーツパッケージなど

  • 価格帯:約1,100万円〜

キャンピングカーでハイエースかカムロード選ぶポイント

  • ハイエースベース:コンパクト・軽快な走行・街乗りも可能

  • カムロードベース:本格キャブコン・広い居住空間・高機能装備

ハイエースのキャブコンタイプの中古車としての価値

年式と走行距離で大きく異なる相場

ハイエースのキャブコンタイプは中古市場でも人気があり、10年以上経過した車両でも高値で取引されることがあります。特に走行距離が10万km未満であれば、200万円〜400万円程度の価格帯が一般的です。年式が新しく、装備が充実していれば500万円以上の車両も少なくありません。

架装メーカーによる評価の違い

中古価格に影響を与える大きな要素として、架装メーカーの信頼性があります。バンテック、ナッツRV、アネックスといった有名メーカーの車両は、中古市場でも高く評価されます。架装の品質や耐久性は、長期的な満足度に直結します。

適切なメンテナンス履歴が価値を左右する

中古キャンピングカーを選ぶ際は、定期点検記録や装備の修理履歴が明記されているかを確認することが大切です。水回りや電装系など、故障リスクが高い部分が整備されているかどうかは、購入後のトラブル回避につながります。信頼できる販売店での購入もポイントです。


キャンピングカーでハイエースのキャブコンの選び方とカムロードタイプとの違いは?まとめ

ハイエースベースのキャブコンは、運転のしやすさと都市部での取り回しに優れており、ファミリー層や女性にも人気があります。トヨタの信頼性や整備性の高さも安心材料で、初心者でも扱いやすく、日常利用にも適しています。

一方、カムロードベースのキャブコンは、トラックシャーシならではの積載力と走行安定性が魅力です。広い居住空間により、トイレやシャワーなどを備えた本格装備を搭載しやすく、長期旅行や生活を重視する人に適しています。

どちらのタイプを選ぶべきかは、「使用シーン」「駐車環境」「年間の走行距離」「家族構成」「キャンプスタイル」など、個々のライフスタイルによって大きく変わります。

中古車市場においても、ハイエースベースのキャブコンはエンジンや足回りの耐久性に優れており、15万km〜20万km走行していても良好な状態を保つケースが多く見られます。そのため、リセールバリューが高く、手放す際にも需要があるのが特徴です。特に高年式や人気架装メーカーのモデルは、購入価格の下落幅が小さい傾向にあります。

一方、カムロードベースは新車価格が高めに設定されているものの、居住性能を重視するニーズに支えられて中古価格が安定しています。広い車内と快適な装備を持つ車両は、家族連れや長期利用者からの支持が根強く、長く使っても資産価値が下がりにくいという利点があります。

旅のスタイル、利用頻度、同乗者の人数、置き場所の制限など、複数の要素をじっくり検討しながら、自分の生活に自然にフィットするキャンピングカーを見つけてください。正しく選べば、キャブコンは単なる移動手段ではなく、人生の可能性を広げてくれる相棒になります。